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【国際】

低濃縮ウラン製造4倍に イラン「核合意枠内」 米に対抗

 【カイロ=奥田哲平】イラン原子力庁は二十日、同国中部ナタンズのウラン濃縮施設の生産能力を四倍に強化したと発表した。イランのタスニム通信(電子版)などが伝えた。ただ、ウラン濃縮度を上げる遠心分離機は増設しておらず、原子力庁は「核合意の枠内での活動」と主張。事前に国際原子力機関(IAEA)にも通知したという。

 イランは八日、トランプ米政権の核合意離脱と経済制裁再開への対抗措置として、低濃縮ウランの貯蔵量制限など、履行義務の一部を停止すると表明。詳細は明らかにしていないが、今回の生産能力向上もその一環とみられる。

 核合意では、低濃縮ウランは三百キロまで保有でき、上回った分は海外に搬出していた。原子力庁報道官は「今後数週間で制限を超える」と説明した。

 イランは核合意を維持する条件として、欧州などに対して石油輸出と銀行分野の取引継続につながる支援策を要求。六十日間の猶予期間を設け、回答が得られない場合は、核兵器開発につながる高濃縮ウランの製造再開を示唆し、米欧をけん制している。

 

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