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【国際】

北の国連大使会見 米の貨物船押収「敵対的」

21日、米ニューヨークの国連本部で記者会見する北朝鮮の金星国連大使=赤川肇撮影

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 【ニューヨーク=赤川肇】北朝鮮の金星(キムソン)国連大使が二十一日、国連本部で記者会見を開き、国連安全保障理事会の制裁決議違反などを理由に北朝鮮の貨物船を押収した米政府に対し、「極めて敵対的な対朝鮮政策の結果だ」と非難。「米国は速やかに貨物船を返さなければならない」と訴えた。

 金星氏は、一方的な制裁措置そのものが国際法違反に当たるとの認識を示し、貨物船押収について「不法で言語道断」と主張。「新たな米朝関係の発展」をうたった昨年六月の米朝首脳会談の共同声明を引き合いに「あからさまな否定だ」と述べ、「米国は今後の展開への影響を熟慮すべきだ」とけん制した。

 一方でトランプ米大統領には直接言及せず、一定の配慮を示したかたちだ。

 記者九人から米朝関係への影響などに関する質問を一通り聞いた上で「会見は貨物船事案で北朝鮮の立場を明確にするために開いた。米国の動きを注視する」などと述べるにとどめた。

 米司法省は九日、安保理や米独自の制裁に反する石炭輸出や重機輸入に使われたとして北朝鮮の貨物船「ワイズ・オネスト」(一七、〇〇〇トン)を差し押さえたと発表し、北朝鮮による制裁逃れなどを止めるために「最大限の圧力」を掛ける方針をあらためて示した。

 北朝鮮国連代表部による記者会見は二〇一七年四月以来とみられる。金星氏は十七日、グテレス国連事務総長への書簡で、貨物船の差し押さえに対する「緊急措置」を求めていたが、事務総長の報道官は二十一日の定例会見で「制裁や制裁の履行、解釈は安保理の問題だ」と述べるにとどめた。

 

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