東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

英、離脱か残留か「代理国民投票」

23日、ロンドン西部イーリングで、欧州議会選挙の投票所から出る有権者

写真

 欧州議会選挙で、英国とオランダの投票が二十三日にあった。このうち英国では、EU離脱の是非に関する「代理国民投票」の様相を呈した。EU強硬離脱派、残留派政党への支持に注目が集まる。 (ロンドン・藤沢有哉、写真も)

 ロンドン西部・イーリングの投票所で、主婦、ゴルダナ・ジャップさん(64)は、強硬離脱支持の政党「ブレグジット(英国EU離脱)党」に票を投じた。移民流入の抑制を望み、「EUからは抜けた方がいい。他の人種とは共存できない」と話す。残留支持政党「チェンジUK」を選んだジョージ・ブレザトンさん(26)は「いずれは他のEU加盟国に行って自由に仕事がしたい」と離脱に反対する。

 英国は七十三の配分議席を政党単位で争う。世論調査会社ユーガブによると、投票約一週間前の支持率は、「合意なき離脱」を辞さないファラージ党首が率いるブレグジット党が35%で首位。離脱支持層の受け皿となった。残留派は支持が分散し、自由民主党など主な三政党は5〜16%。「信頼できる方法で離脱できるのはわが党だけ」と訴えるメイ首相の与党・保守党は離脱支持層をブレグジット党に奪われ9%だった。

 選挙結果の離脱問題への影響について、サリー大のアメリア・ハドフィールド教授(国際関係)は、強硬離脱派と残留派で大差がつかない限り、目立った影響は出ないと分析。その上で「強硬離脱派が圧倒すれば、保守党内で『合意なき離脱』支持が増す可能性がある」と指摘した。

 また、ブレグジット党の躍進は欧州議会でのEU懐疑派の伸長につながる。同議会の中道系会派のフェルホフスタット代表(ベルギー元首相)は選挙前に連日、「ファラージ氏の目的はEUの破壊だ」などとツイッターで訴えた。

 一方、オランダの配分議席は二十六。現地メディアなどによると、移民流入の阻止を訴えるEU懐疑派政党「民主主義フォーラム」が支持を広げた。ルッテ首相率いる自由民主党と支持率で拮抗(きっこう)していた。

 投票結果は両国とも二十六日に発表される。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報