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【国際】

不屈のメイ氏 涙の辞任表明 「2番目の女性首相だが、最後ではない」

 【ロンドン=沢田千秋】「不屈」が信条だったメイ英首相が24日、涙を見せながらついに辞任を表明した。欧州連合(EU)と交わした離脱協定案を議会に3度否決されても「2016年の国民投票の結果に応える」と、協定案の通過を目指したが、最後は身内である与党からの圧力で辞任に追い込まれた。

 ファッションに強いこだわりがあるメイ氏はこの日、真っ赤なスカートスーツ姿に、トレードマークである大ぶりのネックレスを身につけていた。

 離脱審議にあたり「議会を説得するため、やれることは全てやった」としたが、首相在任中に離脱できず「深い後悔がある」。一方で「人生は妥協に頼っている」という英国の人道活動家の言葉を引用し、野党に協力を求めた自身の姿勢が正しかったと強調した。

 大学時代に「サッチャー氏が首相になった時、自分が英国初の女性首相になりたかったと悔しがっていた」とのエピソードで知られるメイ氏。一七年に低所得者層の移民ら約七十人が死亡した高層住宅火災を「二度とあの悲劇が起きないよう真実を追究し、あの夜亡くなった人々を決して忘れない」と回想。「人生の名誉だった職をまもなく去る」と述べながら「二番目の女性首相だが、決して最後ではない」と小さくほほ笑んだ。

 EUの離脱を巡る審議では、過労で声が出なくなったり、議場で「愚かな女」とののしられたこともあったりしたが、決して弱みを見せなかった。それが声明の最後に「反感ではなく、愛するこの国に仕える機会を持てたという大きな感謝とともに去る」と声を震わせ、泣き顔をカメラから背けて首相官邸の扉に入った。

 

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