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【国際】

米、2月に臨界前核実験 トランプ政権 17年12月以来

 【ワシントン=共同】米核研究機関のローレンス・リバモア国立研究所(カリフォルニア州)は二十四日、プルトニウムを用い、核爆発を伴わない臨界前核実験を二月に西部ネバダ州の施設で実施したと発表した。トランプ政権下では二〇一七年十二月にも、同様の実験が行われたことが確認されている。

 貯蔵された核弾頭の安全性を向上させるための実験。トランプ政権は一八年二月、核兵器を「使える兵器」として役割拡大を目指す方針を表明している。核保有国と非核保有国の対立が深まる中、核兵器分野の研究を進める米政権の姿勢が鮮明となった。

 同研究所によると「エディザ」と名付けられた今回の実験は砂漠の地下深くで二月十三日に実施。貯蔵核弾頭の安全性向上のため、プルトニウムのデータを取得したと説明している。

 高性能火薬の爆発でプルトニウムに衝撃を与え反応を調査。スーパーコンピューターのシミュレーションと比較した。

 トランプ政権は一七年十二月、オバマ前政権が実施した一二年十二月以来、五年ぶりとなる二十八回目の臨界前核実験を実施した。

 米国は一九九二年に地下核実験を停止。九七年から臨界前核実験を開始した。

<臨界前核実験> 製造から時間が経過した核兵器の性能や安全性を評価する目的の模擬実験で、核爆発は伴わない。少量のプルトニウムなどの核物質に火薬の爆発で衝撃を与え、核分裂の連鎖反応が続く「臨界」になる前に核分裂を止め、反応を調べる。米国は包括的核実験禁止条約(CTBT)の対象外と主張し、繰り返し実施してきた。ロシアも実験を行っている。新たな核兵器の開発につながるなどとの批判が根強い。

 

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