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【国際】

親EU二大会派 半数割れへ 欧州議会選 仏伊 極右第1党

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 【ベルリン=近藤晶】欧州連合(EU)の将来を左右する欧州議会(定数七五一、任期五年)選挙は二十七日、フランスとイタリアで反EUの極右政党が第一党となる見通しとなった。EU懐疑派勢力が議席を伸ばし、全体で三分の一に届くかが焦点。親EUの中道二大会派は一九七九年の直接選挙導入以来、初めて合計議席が半数を割り込みそうだ。

 加盟国の出口調査などを基にした欧州議会の推計によると、フランスのルペン党首が率いる極右「国民連合(RN)」が、マクロン大統領の与党「共和国前進(REM)」を僅差で抑え、第一党に躍り出る見通し。イタリアでもサルビーニ副首相率いる連立与党の極右「同盟」の第一党が確実な情勢だ。

 ドイツではメルケル首相を支える大連立の二大政党が議席を減らす一方、反移民・反EUの右派「ドイツのための選択肢(AfD)」が議席を上積み。ポーランドやチェコなどでも懐疑派が議席を増やす見通し。

 EU離脱期限が再延期され選挙に参加した英国では、早期EU離脱を目指すファラージ党首の「離脱党」が第一党となり、メイ首相の保守党は五位に落ち込む可能性がある。

 欧州議会が加盟全二十八カ国の開票結果などを基に公表した二十七日午前二時(日本時間同日午前九時)現在の推計によると、親EUの二大会派は、中道右派「欧州人民党(EPP)」が百七十九議席、中道左派「欧州社会・進歩連盟(S&D)」が百五十議席。それぞれ第一、第二会派の座は守るものの、改選前の二百十六議席、百八十四議席から大幅に議席を減らしている。親EU派全体では過半数を確保する見通し。

 一方、EU懐疑派は、仏「国民連合」や伊「同盟」が参加する会派「国家と自由の欧州(ENF)」が五十八議席、独AfDが属する「自由と直接民主主義の欧州(EFDD)」が五十六議席と伸ばした。EU懐疑派全体で議席の三分の一を超えれば、一部議案の阻止など一定の影響力を行使できる。

 選挙は二十三〜二十六日まで加盟国ごとに実施。全体の投票率(暫定値)は50・95%で、前回二〇一四年の42・61%から上昇し下降傾向に歯止めがかかった。

<欧州議会> 欧州連合(EU)の立法機関の一つ。加盟国の市民が直接選挙で選んだ議員が、加盟国で構成する閣僚理事会と共同立法する。本会議はフランス・ストラスブールで開く。国際協定の締結や、加盟国の増減などの重要決定には欧州議会の同意が必要。法案提出権を持つ欧州委員会の監督も行い、欧州委員長と全欧州委員の就任を承認するほか、総辞職をさせることもできる。EU首脳会議は欧州委員長候補を提案する際には議会選の結果を考慮する。任期5年。定数751は英国がEUを離脱すれば705となる。

 

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