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【国際】

親EU2会派、過半数割れへ 欧州議会選 極右伸長

 【ロンドン=藤沢有哉】欧州連合(EU)の欧州議会(定数七五一、任期五年)選挙は二十七日、親EUの中道二大会派が議席を減らし、一九七九年の直接選挙導入後初めて合計議席が半数を割り込む見通しとなった。EU懐疑派は伸長する見込みで、議会勢力の分散化により、次期欧州委員長人事や政策決定が難航する可能性もある。

 欧州議会の暫定集計によると、フランスではルペン党首の極右「国民連合」がマクロン大統領の与党「共和国前進(REM)」を僅差で破って国内第一党になる見通し。イタリアでもサルビーニ副首相率いる連立与党の極右「同盟」が国内第一党に。英国では、早期EU離脱を訴えるファラージ党首の「離脱党」が圧勝。EU懐疑派は当初予測より伸び悩んだが、三割程度の議席を得る見込みだ。

 欧州議会が開票結果などを基に公表した二十七日昼(日本時間同日夜)現在の暫定集計によると、親EU二大会派は、中道右派「欧州人民党(EPP)」が百八十議席、中道左派「欧州社会・進歩連盟(S&D)」が百四十六議席で、いずれも三十議席以上減る見通し。代わりに、REMの合流が取り沙汰される別の中道会派や環境保護を訴える勢力が支持を伸ばしている。親EU派全体では過半数を確保する見込みだ。

 EU懐疑派は、仏の国民連合などが参加する会派「国家と自由の欧州(ENF)」が五十八議席、ドイツの反移民・反EUの右派「ドイツのための選択肢(AfD)」が属する「自由と直接民主主義の欧州(EFDD)」が五十四議席に伸ばしている。懐疑派全体で議席の三分の一を超えれば、一部議案の阻止など一定の影響力を行使できる。

 選挙は二十三〜二十六日、加盟国ごとに実施。全体の投票率(暫定値)は50・93%で、過去最低だった前回二〇一四年の42・61%を上回った。親EUと懐疑派の対立構図が注目を集めたとみられ、投票率は二十五年ぶりに五割を超えた。

 

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