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【国際】

次期EUトップ、経験など重視 候補絞り込み方法変更へ

 【ブリュッセル=竹田佳彦】欧州連合(EU)は二十八日、欧州議会選後の非公式首脳会議をブリュッセルで開き、十月末で任期を終えるユンケル欧州委員長の後任選びを始めた。各国首脳からは、経験や信頼感を重視して候補の絞り込みを進める声が上がった。六月下旬の首脳会議までに、欧州委員長をはじめ、EU大統領や欧州中央銀行(ECB)総裁などの人選にめどをつける。

 会議では、欧州議会の第一会派が推す「筆頭候補」を自動的に選ばないことを確認。議会側の同意が必要だが、前回二〇一四年選挙時に採用した選任方法を修正する見通し。

 フランスのマクロン大統領は会議後、次期委員長に求められる資質を「経験と信頼感」と強調。気候変動など今後五年間の課題解決に向け、加盟国との問題意識の共有が必要とし「(首脳で構成する)欧州理事会と欧州議会双方の支持を得られる人物が望ましい」と述べた。スペインのサンチェス首相も同調した。

 第一会派の欧州人民党(EPP)が筆頭候補とするドイツ出身のウェーバー欧州議員は国内で閣僚経験がなく、国際的な知名度や経験も乏しい。反EUを掲げるハンガリーのオルバン首相に近いことも懸念材料とされ、両氏は事実上、難色を示したと言える。

 欧州委員長の議会承認には過半数の賛成が必要。親EUの二大会派に加え、第三会派の中道リベラル会派に参加するマクロン氏の「共和国前進」がキャスチングボートを握るとみられ、主導権確保への駆け引きが始まっているとみられる。

 ただ、欧州議会側はタヤーニ議長が会見で「現在の選任手続きを支持する」と明言し、曲折が予想される。

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