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【国際】

バンクシー壁画 ギャラリーへ引っ越し 英西部「大気汚染に思いはせる」

英西部の町ポートタルボットの郊外に出現した路上芸術家バンクシーの壁画=2018年12月(ゲッティ・共同)

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 【ロンドン=沢田千秋】英国の正体不明のストリートアーティスト、バンクシーが英西部ウェールズ地方で描いた壁画が「数千万円」で地元のギャラリーに引き渡された。英BBC放送によると、ギャラリーのオーナーは綿密な計画を立て、切断、補強した四・五トンのブロック塀をクレーンで慎重に運び出した。

 壁画は昨年十二月、鉄鋼の街として知られるポートタルボットの車庫の壁に登場。降り注ぐ雪のような白い粉を、両手を広げた男児が舌を出して見上げているが、角を挟んだもう一面の壁には、燃え上がる炎が描かれ、白い粉は灰だと分かる。当時、バンクシーの公式インスタグラムは壁画の動画を「時節のあいさつ」と投稿し、自作と認めた。

 見物人が殺到し、車庫の持ち主は壁画を盗難や破損から守るため、プラスチックで覆い、二十四時間の警備を付けていた。

 地元ギャラリーは壁画の移設に「六桁(数十万ポンド)を支払った」とされる。オーナーは、バンクシーが自身の作品が高値で取引されるのを嫌っていると知りつつ「作品を見れば大気汚染に思いをはせる。この街にあるのが最もふさわしい」と取得理由を説明。バンクシー効果で年間十五万人の訪問客を見込んでいる。

 

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