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【国際】

組閣失敗 試練のネタニヤフ氏 イスラエル9月再選挙

29日、イスラエルのエルサレムで、同国国会に出席したネタニヤフ首相=AP・共同

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 【カイロ=奥田哲平】イスラエル国会(定数一二〇)は三十日、賛成多数で解散決議案を可決し、今年九月の再選挙実施を決めた。与党リクードを率いるネタニヤフ首相が、四月の総選挙を受けた組閣作業に失敗。通算五期目を目指すネタニヤフ氏は汚職疑惑も抱えたままで、影響力にほころびが見え始めている。

 政局の混乱が長引けば、トランプ米大統領が「世紀の取引」と呼ぶ独自の中東和平案の公表が遅れる可能性もある。米国は六月下旬にバーレーンでパレスチナ経済支援会合を開いて和平案の経済分野を先行協議し、夏ごろに公表する見通しだった。中東を歴訪中のトランプ氏の娘婿クシュナー上級顧問らは、三十日にネタニヤフ氏と会談して対応を協議した。

 ネタニヤフ氏は四月の総選挙で、三十五議席のリクードに極右政党、宗教政党を合わせ、過半数の六十五議席を占めた。だが、リーベルマン前国防相の極右「わが家イスラエル」(五議席)がユダヤ教超正統派の徴兵免除廃止を主張し、反対する宗教政党と対立。ネタニヤフ氏は妥協案を示したが、二十九日までの期限内に組閣できなかった。

 リクードと同議席数を持つ最大野党「青と白」のガンツ代表が、連立協議を始めるのを未然に防ぐため、与党は解散に踏み切った。リーベルマン氏は「首相は超正統派に降伏した」と主張し、ネタニヤフ氏も「彼は国民を欺いた。右派政権を崩壊させる左派の一部だ」と互いを非難した。

 ネタニヤフ氏を巡っては、検察当局が捜査中の三件の汚職疑惑で起訴される可能性がある。新政権発足後に現職首相の訴追免責を模索する動きを見せ、抗議デモが起きていた。ガンツ氏は再選挙実施について「自己保身だ」と非難した。

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