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【国際】

デンマーク、政権交代へ 「移民抑制」中道左派第1党

 【ロンドン=藤沢有哉】デンマーク国会の選挙(一院制、定数一七九)が五日に投開票され、中道左派で「移民抑制」を掲げた社会民主党を中心とする野党側の左派勢力が過半数を占めた。英国メディアによると、中道右派の連立政権を率いるラスムセン首相(55)は敗北を認めて「政権交代が起こるだろう」と退陣する意向を示した。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、自治領を除く百七十五議席のうち、左派勢力は九十一議席、右派勢力は七十五議席を獲得。政党別では、社会民主党が四十八議席でトップで、フレデリクセン党首(41)が首相に就く公算が大きく、同国では最年少の首相となる。ラスムセン氏の自由党は四十三議席だった。

 選挙は、移民政策や福祉サービスの削減が主な争点だった。高齢化の進展を背景にした福祉サービスの削減が進む国内では、移民流入がその財源を圧迫しているとの不満がある。

 社会民主党は、右派勢力と同じく移民の流入抑制を支持する姿勢に転換。デンマーク議会が昨年五月、イスラム教徒の女性の衣服「ブルカ」などの公共の場での着用を禁じる法案を可決した際も賛成に回った。

 選挙では右派勢力から一定の反移民支持層を奪ったとみられ、移民排斥を強調したデンマーク国民党の獲得議席は十六議席で四年前の前回選から半減した。

 社会民主党は公的支出の拡充を訴えており、ロイター通信によると、フレデリクセン氏は「これからは福祉政策が最優先だ」と強調。他の左派勢力の支持を受けて同党の単独政権を目指す意向で、政策によっては右派勢力に協力を求める可能性がある。

 

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