東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 6月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

世界各地で香港連帯 条例反対デモ

9日、米ロサンゼルス中心部で、香港の「逃亡犯条例」改正案に抗議するデモの参加者=共同

写真

 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする香港の「逃亡犯条例」改正案に反対するデモが九日、米国や英国、オーストラリアなど世界各地で行われ、参加者は香港の住民に連帯を示した。

 米ロサンゼルスでは中心部の市庁舎前でデモが行われ、約二百人が「香港の自治を守れ」「中国共産党の独裁を許すな」とシュプレヒコールを上げ、改正案に反対する香港の住民にエールを送った。香港で二〇一四年に起きた大規模民主化デモ「雨傘運動」を象徴する黄色い傘を掲げる人もいた。

 英ロンドンの中国大使館前には「香港の自治を守れ」などと書かれたプラカードを持ったり、黄色い傘を差したりした人々が集結。改正案に反発する香港住民らへの連帯を表明し「引き渡し反対」と声を上げた。

 主催者によると約四千人が参加し、一キロ以上離れたロンドンの香港経済貿易代表部までデモ行進した。

 ロイター通信によると、中国系移民が多いオーストラリアでは、シドニーやメルボルンなど主要都市でデモが実施された。シドニーでは約千人が集まり、オーストラリア政府に改正案を非難するよう求めた。

 一九八九年に香港からシドニーに移住した男性(62)は、香港市民は自由と民主主義を守る必要があると訴え「法案が可決されれば、悲劇は子や孫にまで降りかかる」と危機感をあらわにした。

 米ニューヨークやサンフランシスコ、カナダのバンクーバーなどでもデモが行われた。 (共同)

◆東京でも抗議

 香港での大規模デモに合わせ、日本在住の香港人グループが九日、東京都内にある香港経済貿易代表部の近くで抗議集会を開き、「中国に身柄を送るな」「条例改正に反対」とシュプレヒコールを上げた。

 参加者らは「改正は(高度の自治が約束された)『一国二制度』の基礎に未曽有の破壊をもたらす」と書かれた香港政府トップの行政長官に宛てた条例案廃案請願書を読み上げた後、代表部の郵便受けに投函(とうかん)。憲法に相当する香港基本法や国際人権法を順守するよう政府に求めた。

 抗議には約二百人が集まり、二〇一四年の民主化を求めた雨傘運動にちなみ黄色い傘を差す姿もあった。

<香港の条例改正問題> 香港政府が4月に立法会(議会)に提出した「逃亡犯条例」改正案を巡る問題。可決されれば、中国本土や台湾など香港が犯罪人引き渡し協定を結んでいない国・地域にも、香港当局が拘束した容疑者の引き渡しが可能になる。香港政府は香港人が台湾で殺人を犯して逃げ帰った事件を理由に必要と訴えるが、民主派は中国共産党に批判的な活動家らが本土に引き渡される恐れがあると反発。中国は香港政府を支持し、親中派に団結して可決するよう求めている。 (共同)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報