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【国際】

ロシア大手3紙 1面に共同声明 記者逮捕に抗議 反政権で足並み

独立系メディア記者逮捕に抗議し、「私(私たち)は、イワン・ゴルノフだ」と共通の1面を掲げる10日付のコメルサント、ベドモスチ、RBKの各紙=栗田晃撮影

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 【モスクワ=栗田晃】ロシアの反政権の調査報道で知られた独立系メディアのジャーナリストが今月、麻薬密売の疑いで警察に逮捕され、メディア関係者らの間でこの事件は捏造(ねつぞう)だとして抗議が広がっている。コメルサント、ベドモスチ、RBKの大手三紙は十日付の新聞の一面を共通のレイアウトにして、共同声明を掲載。ジャーナリストを支援する姿勢を鮮明にしている。

 プーチン政権が報道統制を進める近年のロシアで、大手メディアが足並みをそろえ、反政権の立場をとるのは異例だ。

 事件は六日午後、独立系ニュースサイト「メドゥーザ」(本部ラトビア)のイワン・ゴルノフ記者(36)がモスクワ中心部で、密売目的で大量の麻薬を所持していたとして警察に逮捕された。ゴルノフ氏は「警察自らが混入した」と容疑を否認した。

 ゴルノフ氏は、モスクワ副市長のマンション建設業者からの収賄疑惑や、治安機関関係者らによる葬儀ビジネスの利益独占の内幕のリポートなど、政権側の腐敗を暴く調査報道で知られる。逮捕の経緯に不自然な点も多く、事件は当局側がでっち上げたとの見方が広がった。

 ゴルノフ氏が八日、モスクワ市内の裁判所に出廷すると、解放を求める支援者が集まった。裁判所は警察の勾留請求を却下し、自宅拘禁にとどめた。

 麻薬密売のような重大容疑で勾留が認められないのは珍しい。大手三紙は十日の共同声明で「裁判所の客観的な選択を歓迎する」と評価。さらに、事件はゴルノフ氏の記事と関係している可能性があるとして、当局に捜査内容を検証するよう求めた。

 インタファクス通信によると、モスクワ、サンクトペテルブルクでは三紙が完売した。

モスクワで8日、裁判所に出廷したゴルノフ記者=タス・共同

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