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【国際】

デモ隊と警官衝突 香港、負傷者70人以上

 【上海=浅井正智】香港から中国本土に犯罪容疑者の移送を可能にする「逃亡犯条例」の改正案に反対するデモ隊が十二日、立法会(議会)周辺に集結し、一部が敷地内に突入。催涙弾やゴム弾、放水で排除しようとする警官隊と激しく衝突し、デモ隊などに七十人以上の負傷者が出た。混乱は終日続き、この日予定されていた改正案の審議入りが延期された。

 十二日未明から立法会周辺に市民が集まり始め、五千人の警官が警戒。デモ隊の立法会進入を阻止するために鉄柵を二重に設置した。デモ隊は数万人規模となり、二本の幹線道路を占拠。午後三時半(日本時間同四時半)すぎ、参加者の一部が立法会敷地内に突入し、大規模な衝突となった。地元メディアによると負傷したのは十五〜六十六歳。

 デモ隊が雨傘を広げて抵抗する様子は、行政長官選挙の民主化を求めた二〇一四年の大規模デモ「雨傘運動」を彷彿(ほうふつ)とさせた。

 香港警察幹部はデモを「騒乱」と形容し、「(状況は)コントロールされている。やむを得ない場合、武器を使用する」と警告した。一方、民主派は十七日に香港全土でゼネストを行うよう呼び掛けた。

 条例改正への反対は当初、九日に百万人の市民がデモに参加し廃案を訴えた。しかし、立法会の梁君彦(りょうくんげん)議長が十一日、当初は二十七日だった採決予定を二十日に早め、十二日に改正案を審議する本会議を開く姿勢をみせたため、市民の反感が強まったとみられる。

 職場でのストや学校での授業ボイコットが広がり、高校生や大学生が目立った。保護者団体も「条例改正は一国二制度に関わる問題。授業は重要ではない」と後押ししている。

 

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