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【国際】

韓国、望外展開に高揚 米朝 板門店会談

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 【ソウル=境田未緒】韓国と北朝鮮の軍事境界線がある板門店で三十日、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が一堂に会した。今年二月にハノイで行われた米朝首脳会談が決裂し、「仲介者」を自任してきた韓国の役割に国内外から疑問の声も出ていただけに、板門店(パンムンジョム)での電撃的な米朝首脳会談は望外の展開。文氏は再び存在感を示すことができた。

 「望めばいつでも会えるという前例を参考にした」。米朝首脳会談を終え、トランプ氏と共に会談場所の「自由の家」を出てきた正恩氏は笑顔で文氏に語りかけた。昨年、板門店で急きょ行われた南北首脳会談を指したとみられる。正恩氏を見送ったトランプ氏は、今後の非核化協議について「少なくとも当初は米朝対話が中心になるだろう」と述べたうえで、「もちろん文大統領もその場にいるだろうが」と付け加えた。

 朝鮮半島の非核化を巡る米朝協議が停滞する中、韓国政府は対話再開を模索し続けた。北朝鮮が求める段階的な制裁緩和を米国側に働きかけ、日本や中国、ロシアや国際社会に協力を呼びかけた。六月十四日、訪問先のスウェーデンでの演説で北朝鮮に対し「国際社会は(非核化に向けて)誠実に努力すれば制裁解除と安全を保証する」とメッセージを送り、五万トンの米を送る食糧支援も決めた。

 しかし北朝鮮は、国営メディアなどを通して米朝協議の仲介者のように振る舞う韓国を「さしでがましい」と一蹴。冷たい態度を続けた。経済政策が不調で、支持率が伸び悩む文政権にとって南北融和は必須。三十日の米韓首脳会談後の共同記者会見で文氏は、米朝首脳が板門店で会うことを紹介し「持続的対話は完全な非核化を果たす唯一の方法だ」と強調した。

 文氏は米朝会談前に、非武装地帯(DMZ)の国連軍基地をトランプ氏と共に訪れた際、基地内の監視塔で北朝鮮側を見ながら「南北経済や和解の雰囲気づくりだけでなく韓国の安保にも役立つ」と述べ、開城工業団地が経済緩和で再開されることに期待を寄せた。

 

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