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【国際】

正恩氏「握手がいい影響に」 トランプ氏「非常に特別な瞬間」

 【ソウル=境田未緒】国際法上は今も戦争状態にある米朝の首脳が三十日、軍事境界線上で握手を交わした。南北が対峙(たいじ)する「分断の象徴」と呼ばれた板門店(パンムンジョム)。トランプ米大統領は、事もなげに軍事境界線を踏み越えて北朝鮮に入り、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に笑いかけた。

 板門店は膨大な血が流れた朝鮮戦争(一九五〇〜五三年)の停戦交渉が行われた歴史的な場所。韓国軍、在韓国連軍と北朝鮮軍がにらみ合う最前線であり、両軍の兵士の衝突や亡命事件が発生した。一方で両陣営の交渉の場でもあり、戦争の悲劇と平和への願いが交錯してきた。

 午後三時四十四分、トランプ氏が板門店にある韓国側の「自由の家」を出て、軍事境界線に向かって歩き始めた。北朝鮮側からも正恩氏が姿を現し、二人は軍事境界線を示すコンクリートの敷石をはさむ形で言葉を交わした。

 「一歩越えれば、史上初めて北朝鮮の地を踏む米国大統領になる」。そう正恩氏に促され、トランプ氏は北朝鮮側に。歩きながら、親しげに正恩氏の肩を軽くたたき、語りかけた。その後、正恩氏とともに韓国側に戻り、自由の家の前で韓国の文在寅大統領の出迎えを受けた。

 米朝首脳会談の冒頭、正恩氏は笑顔を浮かべ、「悪い過去を連想させる場所で、久しく敵対関係にあったわれわれが握手すること自体が、今後にいい影響を及ぼす」と述べた。トランプ氏も「非常に特別な瞬間。金委員長とご一緒できてとてもうれしい」と応じた。

 会談終了後、北朝鮮側に向かう正恩氏を、米韓両首脳は見送った。

 トランプ氏は記者団のインタビューに応じ、北朝鮮の地を踏んだことを「光栄だった」と満足げに振り返った。

 

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