東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

香港デモ排除方針 情勢悪化も 中国から圧力 強まる恐れ

1日、香港で、立法会のガラスを破壊する若者ら=共同

写真

 【香港=浅井正智】犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正をめぐり、香港で一日、デモ隊の一部が立法会(議会)のガラスを破壊して内部になだれ込み、議会を占拠する事態となった。当局は強制排除に乗り出す方針を明らかにしており、情勢悪化を懸念する声も出ている。

 香港の中国返還二十二年となるこの日は、民主派団体主催の恒例のデモが行われ、参加者の大半はこちらに参加し秩序だって行われた。ただ、立法会周辺に集まった別のデモ隊は、立法会入り口のガラスに鉄製の台車を何度も衝突させて破損。さらに鉄棒を使いほかのガラスも破壊したほか、議会内では落書きなどもした。

 約八十人が負傷した先月十二日のデモは、警察側が「暴動」と表現。これに対して反対派らは「暴力を振るったのはデモ隊ではなく警察だ」と怒りを強め、約二百万人という過去最大の参加者があった同十六日のデモにつながった。

 それだけにガラスを破って立法会に突入した一部の行為は、当局から「暴動」とつけ込まれても仕方がないといえる。香港の著名な政治アナリスト、劉鋭紹(りゅうえいしょう)氏(64)は「中国人民解放軍の介入はない」とみるが、「香港のことは香港が解決するよう中国政府から香港政府への圧力がかかるだろう」と、一部デモ隊の先鋭化を理由に、中国政府の指示の下、一気に抑え込みにかかる可能性を指摘した。

 この日民主派団体主催のデモに参加した男子高校生(17)は「条例改正案を完全撤回し林鄭月娥(りんていげつが)行政長官が辞任するまで抗議活動はやめない」と強調。その一方で「問題が解決できず対立が続くなら、人民解放軍が介入してくるかもしれない」と不安ものぞかせた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報