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【国際】

対米非核化交渉 北は新たな布陣 李容浩外相ら担当か 金英哲氏外れる

 【北京=城内康伸】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は一日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とトランプ米大統領が板門店(パンムンジョム)で六月三十日に行った会談について、「朝鮮半島の非核化と朝米関係で新たな突破口を開くための生産的な対話を再開することで合意した」と伝えた。トランプ氏が明言した実務協議の再開を北朝鮮が追認した形だ。ポンペオ米国務長官は六月三十日、再開時期は「七月中旬になるのではないか」との見通しを示しており、北朝鮮側で今後の非核化協議を担う新たな布陣に注目が集まる。

 北朝鮮がこれまで避けてきた協議再開に応じる背景には、政権内で二月のハノイでの米朝首脳再会談の「総括」が終わり、新たな対米交渉の布陣が整ったことがあるとみられる。

 米側は国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表が実務協議の代表団を率いる。ポンペオ氏は北朝鮮側の協議相手については「外務省になる」とだけ述べた。

 朝鮮中央通信は、板門店で行われた三回目の首脳会談には、ポンペオ氏と北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相が同席したと伝えた。二月の首脳会談まで同席していた金英哲(キムヨンチョル)党副委員長が担当を外されたとみられ、ポンペオ氏の交渉相手は、李氏が担うことが確実視される。

 板門店には、外務省で対米交渉を重ねてきた崔善姫(チェソンヒ)第一外務次官も同行。崔氏は、ハノイでの再会談が不首尾に終わった後、正恩氏の見解を代弁するケースが目立っており、ビーガン氏の交渉相手として実務協議の責任者になるとの見方が有力だ。

 李、崔氏は二月の会談終了直後に記者会見し、制裁解除に応じない米国を激しく批判した。ただ米国は「非核化まで、国連安全保障理事会(制裁)決議は厳格に履行する」(ポンペオ氏)との立場を崩しておらず、非核化協議が再開しても、激しい駆け引きが展開されるのは必至だ。

◆習氏の「訪朝奏功」強調

 【北京=安藤淳】中国外務省の耿爽(こうそう)副報道局長は一日の定例記者会見で、板門店で行われた米朝首脳会談について「歓迎に値する。双方が実務者協議を近く再開することが決まったことに重要な意義がある」と述べた。耿氏は、習近平(しゅうきんぺい)国家主席が先月下旬に北朝鮮を訪問したことが「半島問題の政治的解決プロセスに新たな動力を注入した」と強調。中国の努力が奏功し、米朝会談が実現したとの認識を示した。

 

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