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【国際】

議会 3時間無法状態 香港デモ 議場の壁にスプレー

1日、香港で、若者らが突入した立法会の議場では、香港のマークが黒く塗られた=共同

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 【香港=浅井正智】「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求める数百人のデモ隊は一日、香港の権威の象徴である立法会(議会)に突入した。歴代議長の肖像画を破壊し、議場の壁にスプレー塗料を吹き付け、「反送中(中国への移送反対)」「林鄭下台(林鄭辞任しろ)」と落書きをしていく。警官隊が退避し、約三時間にわたって立法会の内部は、完全な無法状態と化した。

 午後九時(日本時間同十時)ごろ、立法会に一斉にデモ隊がなだれ込む。今回の運動のシンボルカラーである黒い服を着用。顔が特定されないよう、マスクやヘルメットを着けた者が大半で、周到に準備した様子がうかがえる。

 デモ隊の行為はエスカレートし、議長席の上にある「中華人民共和国香港特別行政区」の区章の「中華人民共和国」の部分だけスプレーで塗りつぶし、共産党政権に真っ向から反抗する意志を明確にした。香港基本法の冊子を手で引き裂いたり、「もう負けない」と叫ぶ者もいた。

 デモ隊の突入を受け、立法会は最も高い危険度を示す「赤色警報」を発令。立法会を占拠したデモ隊に即時退去を警告した。「赤色警報」が出たのは史上初めて。

 二〇一四年に民主化を求めて香港の幹線道路を長期間占拠した「雨傘運動」では、立法会を包囲したものの、議会内部までは占拠されておらず、今回の特異さが浮き彫りとなった。 

 

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