東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

香港 議会からデモ隊排除 60人負傷

 【香港=浅井正智】犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモで、香港警察は二日未明、香港立法会(議会)を占拠したデモ隊を催涙弾を使って強制排除した。政府トップの林鄭月娥(りんていげつが)行政長官は同日早朝、警察本部で緊急記者会見し、「違法な暴力行為で憤りを覚える」と強く非難。徹底的に追及すると表明した。

 デモ隊の一部は一日午後一時半(日本時間同二時半)ごろ、鉄製の台車や鉄パイプなどを使って立法会入り口のガラスを破壊。制止に入った立法会の民主派議員が押し倒されて負傷した。

 夜になって数百人が立法会の内部に突入。歴代議長の肖像画を破壊したり、議場の壁にスプレー塗料で落書きした。警官隊は衝突を避けるため退いたとみられ、ほぼ三時間にわたってデモ隊を制止する者がいない状態になった。

 警察当局は同日夜、強制排除を予告するとともに、「抵抗すれば適切に武力を行使する」と警告。二日午前零時(日本時間同一時)すぎ、催涙弾を使用し、デモ隊の排除を始めた。デモ隊は退却しながら、警官隊に向かって物を投げ返したりはしたが、大きな衝突はなく、警官隊は短時間で立法会を掌握した。

 香港政府によると、若者らによる一連の抗議行動で六十人が負傷し、うち三人が重傷となった。

 立法会での動きとは別に、恒例の民主派団体主催のデモも行われ、主催者発表で五十五万人(警察発表は十九万人)が参加した。大半のデモ隊は条例改正案の完全撤回を求めて平和的に行進した。

 だがデモの一部が過激化したことで、一般市民が今後、抗議運動から距離を置く可能性もある。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報