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【国際】

イラン「核合意違反せず」 低濃縮ウラン 上限超え正当化

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 【カイロ=奥田哲平、パリ=竹田佳彦】イランのザリフ外相=写真=は一日、二〇一五年の核合意で定められた低濃縮ウラン貯蔵量を超過したことについて「われわれは合意に違反していない」と述べ、正当な権利の行使だと主張した。米制裁回避のための経済支援策を要求する英独仏に対し、「欧州が責務を果たせば、(ウラン貯蔵量は)元に戻せる」と揺さぶりを掛けた。

 合意の規定三十六条では、米国など当事国が制裁を再発動した場合、イランが履行義務を停止する根拠にできると定めている。ザリフ氏は条文を示し、「われわれは米国の離脱後に行使した。ほかの当事国に数週間を与え、最終的に行動に起こしたのは六十週間後だった」と正当化した。

 イランは今のところ国際原子力機関(IAEA)の査察団を追放せず、検証体制は崩れていない。ただ、イランは欧州の支援が不十分な場合、七日以降、ウランの濃縮度を上げるというさらなる履行義務の停止に踏み切る構え。濃縮度を上げれば本格的な核開発につながりかねず、欧米の反発が高まるのは確実だ。

 英国のハント外相はツイッターで「核合意の義務を破ったことを深く憂慮する。イランはこれ以上(合意義務を)逸脱せず、順守すべきだ」と自制を求めた。ほかの合意当事国と緊急に対応策を協議するという。

 フランスのマクロン大統領は二日、声明で「速やかに超過した状態を解消し、これ以上の違反行為を控えるよう求める」と表明。イランが義務を履行し、引き続き経済的な恩恵を得るための対応を検討する。

 

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