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【国際】

移民施設空爆で44人死亡 リビア、国家分裂状態で衝突拡大

 【カイロ=奥田哲平】リビアの首都トリポリ近郊にある移民収容施設が二日に空爆を受け、少なくとも四十四人が死亡し、百三十人が負傷した。国家が分裂状態にあるリビアは、東部を拠点とする軍事組織「リビア国民軍」(LNA)が四月に首都に進攻し、シラージュ暫定政権側との衝突が拡大している。

 AFP通信によると、暫定政権はLNAが「正確に狙って空爆した」と非難。LNAは「でっち上げ」と否定した。リビアは地中海を船で渡って欧州を目指す難民や移民の密航拠点。攻撃を受けた施設は、その途中で引き戻された移民ら六百人が収容されていた。

 世界保健機関(WHO)によると、四月以降続く首都攻防戦で七百人以上が死亡し、十万人近くが避難を余儀なくされている。戦闘地域周辺の収容施設には約三千五百人の移民らが残され、生活環境の悪化が懸念されている。

 リビアは二〇一一年以降、トリポリを中心とするイスラム主義勢力と、LNAを中心とする東部の世俗派勢力が対立。国連の仲介で一五年に統一政府樹立で合意し、シラージュ氏が暫定首相に就いた。だが、旧カダフィ政権の軍高官だったハフタル氏率いるLNAはエジプトなどの支援を受け、国際社会の自制要請を無視して戦闘を続ける。

 

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