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【国際】

欧州委員長に独国防相 中銀総裁はラガルド氏 選出難航で透明性に批判も

フォンデアライエン国防相=ロイター・共同

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 【パリ=竹田佳彦】欧州連合(EU)の臨時首脳会議は二日、全会一致で次期欧州委員長にドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相(60)を指名し、欧州議会に提案すると決めた。承認を受ければ女性委員長は初めて。欧州議会選挙で各勢力が掲げた筆頭候補以外からの選出で、一部に「透明性に欠ける」との批判が出ている。

 欧州中央銀行(ECB)総裁も初の女性を選び、フランス人の国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事(63)が就任する。EU大統領はベルギーのシャルル・ミシェル首相(43)、外交安全保障上級代表はスペインのジョセップ・ボレル外相(72)を選出した。

 フォンデアライエン氏は二〇一三年に第三次メルケル政権で女性初の国防相に就任。連邦主義者として知られる。ベルギー生まれで、仏語と英語が堪能。

 欧州委員長は欧州議会選挙の結果を考慮して決める。前回は選挙で各会派が委員長候補を立てる方式を導入。最大会派になった欧州人民党(EPP)の筆頭候補ユンケル氏を選んだ。

 今回も最大会派のEPPの筆頭候補が有力視されたが、フランスのマクロン大統領が経験不足などを理由に適性を疑問視。かつて「密室の取引だ」と批判を受けた首脳らによる協議に後戻りした。

 欧州委員長の任期は五年。就任には欧州議会の過半数の賛成が必要で、七月中旬に投票が行われる見込み。新たな欧州委員長は、英国の離脱やポピュリズム勢力の伸長で揺れる欧州の立て直しを担うことになる。

 一方、二日に開会した欧州議会からは、選任への批判が出た。欧州議会第二会派の欧州社会・進歩連盟は「提案に深く失望した」と発表。EPPのドール代表もツイッターで、前回の選任方法が「支持を得られず遺憾」と表明した。

IMFのラガルド専務理事

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