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【国際】

英がイランタンカー拿捕 シリアへ原油輸送疑い 核合意巡り緊張高まる

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 【ロンドン=藤沢有哉、イスタンブール=奥田哲平】イベリア半島南端に位置する英領ジブラルタル自治政府が、シリアへイラン産原油を輸送しようとした疑いがある大型タンカーを拿捕(だほ)した。欧州連合(EU)の制裁に違反したためとしているが、核合意の順守を巡るイランと欧米の緊張がさらに高まるのは必至だ。

 自治政府はジブラルタル沖で四日早朝、英海兵隊とタンカーを拿捕。「EUの制裁対象の組織が所有するシリアの製油所に、原油を運ぼうとしたと信じる理由がある」と発表した。

 イラン外務省は、駐イラン英大使を呼び出し「違法で容認できない。欧州は(米制裁の)石油禁輸に反対していたはずだ。ペルシャ湾地域の安定を損ねる」と抗議。英BBC放送によると、イラン外務省報道官は現地のテレビで「英国は米国の敵対的政策に従うことを示した」と訴えた。

 ロイター通信によると、ジブラルタルの領有権を英国と争うスペイン政府は「拿捕は米国から英国への要求だった」との見解を示した。トランプ米政権はイラン、シリア両国に経済制裁を科しており、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「米国と同盟国は、イランとシリアが違法な取引で利益をあげることを防ぎ続ける」とツイッターに投稿した。

 イランは五月、核合意を離脱した米国による制裁への対抗措置として、履行義務の一部停止を表明。合意に残る英仏独などは「合意の順守」を求めるが、イランは十分な経済支援策が示されなければ今月七日以降にウラン濃縮を再開すると警告している。

 

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