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【国際】

差別と闘う サッカー米女子代表 「ホワイトハウスに行かない」トランプ政権批判も

「ホワイトハウスには行かない」と表明している米国代表、ラピノー選手=ロイター・共同

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 【ワシントン=共同】サッカーの女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で、米国は七日(日本時間八日未明)、連覇を懸けてオランダとの決勝戦に臨む。米代表選手たちは男女の賃金格差是正や性的少数者(LGBT)の権利擁護などを訴えて社会に一石を投じ、「政治的なアスリート」(米作家)としても注目を集める。トランプ政権も批判し、「語る前に、まず優勝すべきだ!」とトランプ大統領を激怒させたほどだ。

 その中心にいるのは、日本代表「なでしこジャパン」とも何度も対戦したラピノー選手(34)。同性愛を公言し、白人だが人種差別に抗議する黒人アスリートにいち早く賛同した「社会正義を目指す活動家」(CNNテレビ)だ。W杯で優勝して招待されても「ホワイトハウスには行かない」と表明するなど、米社会の分断をあおるトランプ氏への不満を隠さない。

 反発したトランプ氏は即座に「国やホワイトハウス、国旗に敬意を払うべきだ」と攻撃したが、チームメートたちが「弱者に厳しいトランプ政権は支持できない」と加勢。ラピノー選手は三日、「私は徹底的に米国人だ」と語り、トランプ氏とは異なる形で母国を大切に考えるからこそ発言していると強調した。

 女子米国代表の選手二十八人は大会前の三月、男子選手との賃金格差が性差別に当たるとして、米サッカー連盟を提訴した。エースのモーガン選手(30)は「同点ゴール」と「平等をもたらす人」などを意味する「イコライザー」の見出しで米誌タイムの表紙を飾る「時の人」にもなった。

 「アスリートはスポーツに集中しろと言う人がいるのは分かっている。でも、私たちはそれ以上の存在」と同誌に強い自負心を明かしたモーガン選手。「私たちはアスリートであると同時に社会のお手本。次の世代のために道を切り開かないといけない」と語った。

 怒り心頭のトランプ氏は「勝っても負けてもホワイトハウスに招待してやる」と挑発的な姿勢を見せている。七日の決勝戦は勝敗とともに、試合後の代表チームの対応にも注目だ。

 

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