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【国際】

「ウラン濃縮20%も」警告 イラン 核合意の上限超える

 【テヘラン、ワシントン=共同】イラン原子力庁報道官は八日、核合意の上限を超過してウラン濃縮度が約4・5%に達したと共同通信の取材に明らかにした。合意履行停止の第三段階として、20%以上に高めることも選択肢だと述べた。原子力庁によると、20%超の濃縮を実行すれば過去最高の濃縮度となる。技術的に核兵器級の90%の高濃縮ウラン製造が容易になるため、国際社会の強い反発は必至だ。 

 報道官は、ウラン濃縮に使う遠心分離機の稼働数を増やすことも考えられると述べた。トランプ米政権は七日、対イラン制裁強化の方針を表明。トランプ大統領は「イランは気をつけた方がいい」と警告したが、イランは圧力に屈しない姿勢を示した。濃縮度4・5%は原発燃料並み。イランは既に20%の濃縮技術を持っている。

 国際原子力機関(IAEA)報道官は八日、イランが行ったとするウラン濃縮度の検証作業を進めていると述べた。

 イラン外務省報道官は八日の記者会見で、履行停止の第三段階について、欧州が具体的なイラン支援策をまとめなければ九月上旬までに「さらに強力で断固とした措置になる」と警告。一方、第三段階を実施しても核合意を離脱する考えはないとした。

 ポンペオ米国務長官は七日、イランが第二段階として、同日にウラン濃縮度の上限3・67%を超える作業に着手したことについて「より一層の孤立と制裁を招くだろう」とツイッターに投稿した。

 イランは五月八日、米国の核合意離脱と制裁に対抗する措置として、合意の一部履行停止の方針を表明。今月一日に第一段階として、低濃縮ウラン貯蔵量が合意の上限を超過したと発表した。

 

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