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【国際】

香港100万人デモ1カ月 行政長官「改正案は死んだ」 収束見通せず

9日、香港で記者会見する香港政府トップの林鄭月娥行政長官=ロイター・共同

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 【上海=浅井正智】香港政府トップの林鄭月娥(りんていげつが)行政長官は九日、記者会見し、犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正について「完全な失敗だった」と述べた上で、「改正案はすでに死んだ」と強調した。ただ反対派が求める「完全撤回」や自らの辞任は表明しなかった。先月九日に百万人規模のデモが起きてから一カ月。抗議活動が収束に向かう気配はなお見えない。

 林鄭氏は会見で、「学生代表との公開対話を望んでいる」とも述べ、直接対話を模索していることを明らかにした。

 大規模デモから一カ月が経過しても抗議活動が沈静化しない中、自ら公開対話を呼び掛けて局面打開に打って出た形だが、香港大学学生会は「改正案を完全撤回しない限り、対話には応じられない」と拒否した。

 民主派団体幹部の岑子傑(しんしけつ)氏も九日、林鄭氏が提案した公開対話を「落とし穴だ」と述べて懐疑的な見方を示した上で、「今後も抗議運動を続けることを排除しない」と強調した。

 今月一日、一部デモ隊が立法会(議会)に突入。破壊行為に及んだことで、一般市民が抗議活動から距離を置くことも予想されたが、「暴力はいけないが行動は理解できる」との考えも一定の共感を得ている。七日に九竜半島であったデモは動員力の弱い市民がネットで呼び掛けたが、主催者発表で二十三万人(警察発表は五万六千人)が参加。抗議活動が求心力を維持していることを示した。

 

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