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【国際】

17年北朝鮮制裁決議に同意 「中ロは米に屈した」

米ニューヨークで2017年8月、国連安全保障理事会で北朝鮮に対する新たな制裁決議を採択後、会話する米国のヘイリー国連大使(左)と中国の劉結一国連大使(中)(いずれも当時)=共同

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 【北京=城内康伸】国連安全保障理事会が二〇一七年八月に全会一致で採択した対北朝鮮制裁決議について、中国、ロシアはそれぞれ米国との間に抱える問題を巡り、米国の圧力をかわすために、決議の採択に加わった、と北朝鮮は国内で解説していた。本紙が入手した講演記録で明らかになった。講演内容からは、外部社会と遮断された北朝鮮で、国民を結束させるために行われる宣伝活動の一端が伝わる。

 北朝鮮が一七年七月に二度にわたり大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことを受け、安保理は八月五日、北朝鮮からの石炭や海産物の輸出を全面禁止し、外貨収入源を大幅に規制する米作成の制裁決議を採択した。

 九月下旬に黄海北道沙里院(ファンヘプクトサリウォン)市で行われた講演で、講演者は、中国は南シナ海の領有権問題など、米国との間で「敏感な問題」を抱えていると指摘。さらにロシアはウクライナ南部クリミア半島を併合したことで米欧諸国に制裁を科されていると紹介。中ロ両国は米国の圧力強化を恐れ、「米国にひれ伏した」と主張していた。

 同制裁決議について、北朝鮮は八月七日、政府声明を発表。「わが国周辺のずうたいの大きな国々」が「米国と裏部屋でこそこそ議論し制裁のでっち上げで共謀した」と、友好国であるはずの中ロを名指しは避けながら、激しく批判した。

 講演者は「世界は米国を中心に資本主義、帝国主義が幅を利かしている」と非難。「国連加盟の約二百カ国(実際は百九十三カ国)は、米国ににらまれるのが怖くて仕方なく(決議に)手を挙げた」と決めつけた。

 さらに「(米国に)立ち向かっているのは朝鮮(北朝鮮)だけだ。弱小国は朝鮮に『がんばれ』と声援を送っている」とし、核・ミサイル開発が国際社会で支持されているかのような理屈を展開していた。

同年7月、「火星14」の試射を視察する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(右から2人目)=朝鮮通信・共同

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