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【国際】

イラン 中国に急接近 米にらみ距離測る中国側

 【北京=中沢穣】米国との緊張が高まっているイランは、中国への接近を図っている。イランにとって中国は最大の原油輸出先。米国との貿易摩擦を抱える中国は、米国への対抗姿勢という共通点でイランと足並みをそろえるが、米国とイランとの対立への深入りは避けたい考えとみられる。

 イランメディアによると、イランは中国人の十五日以内の国内滞在に対し、ビザを免除する方針を決めた。現在中国は、イラン人の中国訪問にビザ取得を義務付けており、一方的な緩和措置となる。イランには、中国人観光客を呼び込み、米国による経済制裁の影響を少しでも緩和したい思惑があるとみられる。

 また、イランのザリフ外相は今年二月と五月に立て続けに中国を訪問。中国の王毅(おうき)外相との会談では、米国による一方的な核合意離脱やイランへの制裁強化に反対する立場を確認した。ザリフ氏は原油取引の継続も求めたとみられる。

 中国は、巨大経済圏構想「一帯一路」の沿線国としてイランを重視し、中国が主導する上海協力機構(SCO)へのイランの正式加盟も歓迎する考えだ。王氏は六月、イラン西部アラクにある重水炉の改造など両国間のプロジェクトを継続する方針も示した。

 しかし米国は五月以降、イラン産原油の禁輸措置について、中国や日本などに対する適用除外措置を打ち切った。「最強のイラン制裁」(トランプ米大統領)によって、イランから原油を輸入すれば米国の制裁対象となる。

 中国は元やユーロ決済での輸入など制裁回避を模索するが、これまでと同水準の輸入を維持するのは難しいとみられる。だが原油価格が長期的に低迷する中で、イランに代わる輸入元を探すのは可能とみられ、実際にサウジアラビアからの輸入を増やしている。

 

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