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【国際】

トランプ政権、代行ずらり 労働長官辞任発表 「仮」の幹部、重要政策担う

12日、ワシントンの米ホワイトハウスでアコスタ労働長官(右)と並んで記者団の取材に応じるトランプ大統領=AP・共同

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 【ワシントン=岩田仲弘】トランプ米大統領は十二日、アコスタ労働長官が辞任すると発表した。少女らに対する性的虐待などの罪で八日に起訴された富豪の事件を連邦検事として担当していた当時に、司法取引で軽い刑に終わらせたとして野党民主党から批判が強まっていた。閣僚や幹部の辞任が相次ぐ政権は、重要政策を代行職が進める異例の事態に陥っている。

 アコスタ氏の辞任は十九日付で、トランプ氏は長官代行にピゼラ副長官を指名した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、閣僚の代行職は現在、国防長官、国土安全保障長官、中小企業局長に続き四人目。

 特に国防総省はイランとの対立が激化し、中東情勢が緊迫する中、マティス前長官が昨年末に辞任して以降、トップ不在は半年以上にわたる。マティス氏の後任に指名されていたシャナハン前長官代行は六月に過去の家庭内暴力の問題を理由に長官指名を辞退した。

 トランプ氏が後任に指名したエスパー長官代行が長官に就任するには上院の承認が必要。エスパー氏は上院での審議期間中、連邦法の規定で代行職を務めることができないとされている。この間、スペンサー海軍長官がマティス氏辞任以降、三人目の代行職に就く見通し。CNNテレビ(電子版)によると、八日現在、国防総省では十九の幹部ポストが代行や空席となっているという。

 移民問題を巡っては四月、国境管理を担当するニールセン前国土安全保障長官が辞任。国境閉鎖も辞さないトランプ氏の強硬的な不法移民対策に慎重だったためだとされる。

 トランプ氏は十二日、民主党が猛反発する中、ニューヨークなど全米の主要都市で退去命令を受けた不法移民の一斉摘発に十四日から着手すると表明。捜査は同省傘下の移民税関捜査局(ICE)が担当するが、そのトップも代行職だ。

 トランプ氏は一方、代行職による政権運営を懸念していない。今年二月には、米CBSテレビのインタビューで「私は代行職が好きだ。ものごとを素早く、柔軟に進められるからだ」と答えている。

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