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【国際】

非白人女性4議員に「国へ帰ったら」 人種差別的発言、トランプ氏加速

15日、米ホワイトハウスで発言するトランプ大統領=AP・共同

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 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領が、民主党の移民系の非白人女性下院議員たちに対して「国に帰ったらどうか」などとの発言を繰り返し、人種差別的だとして批判を浴びている。民主党だけでなく共和党の一部からも「限度を超えている」と反発の声が上がっているが、トランプ氏は謝罪どころか発言をエスカレートさせており、波紋が広がっている。

 トランプ氏が攻撃したのは、プエルトリコ系のオカシオコルテス氏、元ソマリア難民のイルハン・オマル氏、パレスチナ系のラシダ・トレイブ氏、黒人のアヤナ・プレスリー氏の四人。昨年の中間選挙で初当選した急進左派の女性下院議員たちで、トランプ政権の移民政策を非難していた。

 トランプ氏は十四日のツイッターで「『進歩派』の民主党女性議員たちは、世界で最も腐りきった無能な国から来たのに、世界で最も偉大な米国の人々に、政府がどうあるべきか言う」と指摘。「帰って犯罪がはびこる全壊国家を立て直したらどうか」と言い放った。

 批判を受けた十五日も、「女性議員たちは、イスラエルの人々や大統領府に汚い言葉を使ったことを、いつ謝罪するのか」などと書き連ねた。記者団には「米国が嫌いで不満があるなら、出て行けばいい」と主張した。

 トランプ氏は大統領選に向け、左派の反発を引き起こすことで民主党全体を「左派の政党」と印象付け、保守層に自らをアピールする狙いがあるとみられる。

 ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、チャールズ・ブロウ氏は「われわれは、この国の歴史で最も汚点となる一章を見ている。トランプ氏は差別主義を強調し、支持者の中の差別主義者に訴えている」と痛烈に批判した。

 四人は同日、抗議の会見を開き「人種差別的攻撃だ」などと反発。民主党を率いるペロシ下院議長は非難決議を採択する方針を表明した。共和党議員は多くが沈黙する中、一部から「ツイートを削除すべきだ」(コリンズ上院議員)との意見も出てきている。

 また、トランプ氏は不法移民の一斉摘発を十四日から開始し、「何千人も送り返す」と表明していた。ただ、米メディアによると、今のところ大きな動きはみられないという。

米ワシントンで15日、トランプ大統領の発言を受け、抗議の会見をする(左から)トレイブ、オマル、オカシオコルテス、プレスリーの各氏=AP・共同

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