東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

EU初 女性欧州委員長 フォンデアライエン独国防相

16日、フランス・ストラスブールで、次期EU委員長として承認された後の記者会見で笑顔を見せるドイツのフォンデアライエン国防相=ロイター・共同

写真

 【パリ=竹田佳彦】欧州議会は十六日、フランス東部ストラスブールの本部で本会議を開き、欧州連合(EU)のかじ取り役となる次期欧州委員長に、ドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相(60)を三八三対三二七の賛成多数で承認した。欧州委員長はEU大統領などに並ぶ主要四ポストの一つで、前身機関を含めた五十二年の歴史で女性トップは初めて。任期は十一月一日から五年間。

 フォンデアライエン氏は承認後「ともに建設的に働こう。誠実な取り組みこそ、団結した強い欧州そのものだ」と演説した。ただ、承認に必要な過半数(三七四票)をわずか九票上回る薄氷の承認は広く信任を得たとは言い難く、厳しい運営を余儀なくされるとみられる。

 欧州委員長は、欧州議会選挙の結果を踏まえてEU加盟国首脳で構成する欧州理事会が指名し、欧州議会が承認する。前回二〇一四年は民意を反映するため、選挙で各会派が掲げた筆頭候補から選んだ。今回は理事会が候補ではないフォンデアライエン氏を指名したことで、各会派から「密室協議だ」「承認できない」と反発が出ていた。

 採決前の演説でフォンデアライエン氏は、着任後百日間で環境政策に取り組むと宣言。温室効果ガスの排出を三〇年までに半減し、五〇年までに実質ゼロとする方針への支持を明言した。

 承認反対を表明していた環境派の会派「緑の党」やリベラル派の取り込みを狙ったとみられる。

 一方、採決前の演説では十月末が期限となる英国のEU離脱について、状況によってはさらなる延長に応じる考えを表明した。強硬離脱派が多い英国選出の議員らからやじを受けた。

 欧州理事会は二日、欧州委員長のほか、今秋に任期満了を迎える次期EU大統領にベルギーのミシェル首相、外交安全保障上級代表にスペインのボレル外相、欧州中央銀行(ECB)総裁に国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事を指名した。欧州議会は三日、新議長にイタリア選出のサッソーリ氏を選んだ。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報