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【国際】

米のF35計画 トルコを排除 ロシア製ミサイル導入で

 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米政権は十七日、米国の最新鋭ステルス戦闘機F35の共同開発や売却に関する計画からトルコを排除すると発表した。北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコが、ロシア製地対空ミサイルシステムS400の導入を開始したことを受けた措置。米国とトルコの関係がさらに悪化する恐れもある。

 国防総省によると、トルコはF35の関連部品九百個以上の製造を担っていたが、今後は主に米国企業が肩代わりする。トルコは九十億ドル(約九千七百億円)の利益を失うという。米国内で操縦訓練を行っていたトルコ人パイロットも国外退去させる。予定していたF35百機の売却も見送る見通しだ。

 S400が高度な防空情報収集機能を持つため、米国はF35のステルス性能などの機密情報が、ロシアに取得される恐れがあると懸念していた。

 ホワイトハウスは十七日の声明で「F35と(S400は)共存できない」と指摘し、「ロシア製武器と距離を置くNATO加盟国の取り組みを損なうものだ」とトルコを非難した。一方で「制約を念頭に置きつつ、安全保障面で協力を続ける」としてトルコに配慮もみせた。

◆「不公平だ」トルコ反発

 【カイロ=奥田哲平】トルコ外務省は十七日、米国が最新鋭ステルス戦闘機F35の共同開発計画からトルコを排除することについて「不公平だ」と反発し、「戦略的関係に取り返しの付かない損失を与える」として撤回を求めた。

 AFP通信によると、外務省は声明で「この一方的な措置は、同盟精神に従うものでも、正当な理由に基づくものでもない」と述べた。

 トルコは十四億ドル(一千五百億円)を投じて百機以上のF35の購入を決めている。

 

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