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【国際】

トランプ氏、また「出て行けばいい」 支持者「送り返せ」連呼

17日、米ノースカロライナ州グリーンビルの選挙集会で演説するトランプ米大統領=ロイター・共同

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 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は十七日、南部ノースカロライナ州で支持者集会を開き、非白人の民主党女性下院議員に向け「出て行けばいい」などと再び攻撃したところ、支持者が「センド・ハー・バック(彼女を送り返せ)」と連呼し、異様な空気に包まれる一幕があった。

 「オマル氏はわれわれの国へのテロ攻撃は米国に責任があると言った」。トランプ氏は集会で、ソマリア生まれのイルハン・オマル氏やプエルトリコ系のオカシオコルテス氏ら攻撃対象の女性議員四人の名を一人ずつ挙げ、真偽不明で誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)とも言える言葉を並べた。支持者は「彼女を送り返せ」と呼応し、女性議員たちへのブーイングが会場に響いた。

 トランプ氏は「国に帰ったらどうか」などと発言し、十六日に下院から非難決議を受けたが、この日も「嫌なら出て行けばいい。彼女たちは米国を愛していない。憎んでいる」と同様の発言をした。左派の女性議員たちへの攻撃で民主党を「社会主義化している政党」と印象付け、支持層の嫌悪をあおっている形だ。

 一方、米下院は十七日、トランプ氏の発言に対する大統領の弾劾手続きの開始についての決議案を採決。三百三十二票対九十五票の賛成多数で棚上げし、事実上扱わないことを決めた。

 決議案は民主党の議員が提出。下院で多数の同党は前日に非難決議を可決させたが、弾劾は執行部が反対し、棚上げ支持百三十七票と反対九十五票に割れた。

 弾劾は下院の過半数で訴追できるが、成立は与党共和党が過半数を握る上院で三分の二以上の賛成が必要で、現状では事実上不可能。クリントン大統領が弾劾訴追された際は、批判が逆に野党に向きクリントン氏の支持率が上がった。民主党執行部はロシア疑惑でも弾劾開始はトランプ氏をむしろ利すると慎重だが、党内には不満も募っている。

 

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