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【国際】

英新内閣「身内」で固める ジョンソン首相 合意なき離脱強行へ

24日、ロンドンの英首相官邸前で演説するジョンソン首相=ゲッティ・共同

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 【ロンドン=沢田千秋】英国の首相に就任したジョンソン氏は二十四日、新内閣を組閣した。閣僚二十一人中、残留は四人で、保守党党首選で自身を支持した議員や、欧州連合(EU)からの強硬離脱派ら「身内」で固めた。就任演説ではEUをけん制。EUと離脱協定の再交渉ができないまま期限の十月末を迎えても、社会、経済を混乱させる「合意なき離脱」を断行する体制を整えた。

 ジョンソン氏は演説の冒頭、「この国の民主主義への信頼を取り戻し、十月三十一日にEUを離脱するために私はここにいる」と宣言。「国民が私たちのボスだ」として、治安回復、社会保障、教育、高齢者支援、インフラ整備など総花的に政策を列挙した。

 国民の愛国心を刺激するように「英国ブランドが世界から愛されている」と誇り「われわれは十月末にEUを出る。離脱は、自分たちの手で法律をつくりたいと望む英国民が選んだ決断だ」と声を張り上げた。

 その上で「EUが(離脱協定の)再交渉を拒否し、私たちは望んでいないのに合意なき離脱を迫られている」と発言。「どんな展開になろうと準備をする。われわれの国、組織力、決意を過小評価するな」と内外に呼び掛けた。

 新内閣には、今年三月の下院採決で合意なき離脱に賛成票を投じた六人が入った。強硬離脱派の代表リースモグ議員は下院院内総務の要職に就いた。一方で、離脱派でも、党首選で最後まで争ったハント前外相の支持者や、意見の対立があった閣僚は解任された。外相、財務相、内相ら主要閣僚は、ジョンソン氏の支持者で固められ、英BBC放送は「ジョンソン氏は党内融和を求めない代わりに、彼が求める結果を出せるチーム作りに専念した」と報じた。

 

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