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【国際】

来月予定の米韓演習けん制か 北の短距離ミサイル発射

<解説> 北朝鮮が二十五日、短距離ミサイルとみられる飛翔体二発を発射したのは、八月十一日から二十日までの日程で予定される米韓合同軍事演習を前に、米韓をけん制する狙いがあるとみられる。韓国軍合同参謀本部によると、飛行距離は約四百三十キロと米本土を直接脅かすものではなく、「グレーゾーン」を狙うことで、トランプ米大統領の反発をかわす思惑ものぞく。

 北朝鮮メディアは二十五日午前、飛翔体発射について伝えていない。六月三十日に板門店で米朝首脳会談が行われた後、北朝鮮が飛翔体を発射するのは初めて。

 板門店会談で、米朝両首脳は非核化を巡る実務協議を今月中に再開することで合意。米側は今月中旬の実施を目指していたが、日程は決まらぬままだ。

 北朝鮮外務省報道官は十六日、米韓合同演習について「わが国に対する露骨な圧迫である」と非難。「もし(演習が)現実化すれば、朝米実務協議に影響を与えることになるだろう」と見送りの可能性にも言及した。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は二十三日には、金正恩朝鮮労働党委員長が新たに建造された新型の潜水艦を視察したと報じた。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載できる可能性があり、非核化交渉をにらんで、軍事力増強の手を緩めない姿勢を示した。米国の反応を探っているとみられる。

 今回の飛翔体発射は米国に加え、米韓同盟と南北融和の両立を求められる韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権を揺さぶる狙いもありそうだ。 (北京・城内康伸)

 

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