東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

国境の壁、国防費転用容認 議会承認なく建設可能 米最高裁

米カリフォルニア州エルセントロで4月、トランプ大統領の視察に合わせ、メキシコとの国境の壁近くに駐車する国境警備当局の車=AP・共同

写真

 【ニューヨーク=赤川肇】米連邦最高裁は二十六日、メキシコ国境の壁建設費の一部として国防総省予算から二十五億ドル(約二千七百五十億円)の転用を認める決定を出した。下級審の差し止め命令を留保し、最終的な司法判断まで建設を容認するもので、米世論を二分しているトランプ政権の密入国・密輸対策に一定のお墨付きを与えた格好だ。

 壁建設を公約に掲げてきたトランプ大統領はツイッターで「国境の安全と法の支配の大勝利だ!」と歓喜。野党・民主党のペロシ下院議長は「国防費の無駄で非効率的な流用を認める決定で欠陥がある」と非難した。

 決定は判事九人のうちトランプ氏の指名で就任した二人を含む保守派五人の多数意見。最高裁は詳しい決定理由を示していないが、AP通信は「最終的に原告側が勝つ可能性が低いことを示唆している。仮に勝っても、既に壁は立っているだろう」と指摘した。

 トランプ氏は壁建設に反対する民主党との妥協点を見いだせず、二月に国家非常事態を宣言し、議会承認がないまま国防総省と財務省の予算から計六十七億ドルを建設費に回すと表明。このうち国防総省の麻薬対策費二十五億ドルが今回の決定の対象となった。

 米公共ラジオ局NPRの世論調査では、壁建設のための国家非常事態宣言について61%が反対。しかし、共和党支持層に限れば、賛成が85%と圧倒的多数を占めた。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報