東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

がれきの中、妹つかむ… シリア空爆 市民の犠牲拡大

24日、シリア・イドリブ県で、空爆で倒壊した建物の下敷きになったまま妹のトゥカちゃん(右)を助けようとする姉リハムちゃん(中央)。父親(左上)は姉妹に向かって何かを叫んでいる=シリア反体制派メディア「SY24」提供、共同

写真

 【カイロ=奥田哲平】内戦が続くシリア北西部のイドリブ県とその周辺部で、アサド政権軍とロシア軍による反体制派支配地域への攻撃が激化し、市民が犠牲になる内戦の惨状を伝えている。なかでも空爆を受けて崩落しかけた同県の建物で、がれきに埋もれた五歳の女児が生後七カ月の妹を救出しようとシャツをつかむ写真が、インターネット上で拡散して話題になっている。女児はその後死亡し、妹は集中治療室(ICU)に入っているという。

 国連人道問題調整室(OCHA)によると、この三カ月で三十九回の空爆が医療機関などを標的に行われ、少なくとも五十カ所の学校が被害を受けた。

 シリア人権監視団(ロンドン)によると、四月下旬以降で七百四十人が死亡。四十万人以上が避難を余儀なくされており、バチェレ国連人権高等弁務官は「民間人を狙った攻撃は戦争犯罪」と非難する。

 イドリブ県と周辺部は反体制派にとっての「最後のとりで」で、政権軍は四月から「テロ組織掃討」を名目に攻撃を繰り返す。八月初旬にロシアとトルコ、イランによる和平協議がカザフスタンで開かれる予定で、戦闘が沈静化するか注目される。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報