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【国際】

英下院、与野党議席差1 ジョンソン保守党補選 敗北

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 【ロンドン=沢田千秋】英下院の補欠選挙が一日、投開票され、欧州連合(EU)からの離脱阻止を訴える自由民主党が勝利した。七月下旬に就任したばかりのジョンソン首相が率いる保守党は議席を守れず、下院の与野党差は一となった。十月末の離脱に向け、強硬姿勢を崩さないジョンソン氏への反発は党内でも強まっており、政権運営は一層の困難が予想される。

 補選はウェールズ地方のブレコン・アンド・ラドノーシャー選挙区で、自民党の女性候補ドッズ氏が、保守党の前職デイビース氏を約千四百票差で破り、接戦を制した。

 ジョンソン氏にとって首相就任から八日後、初めて有権者の審判を仰ぐ機会だった。英BBC放送によると、投票率59・6%は補選としては、ここ約二十年間で最高。有権者の関心が高い中での敗北に、BBCは「第二次世界大戦後、(就任から)最も早い新首相の補選敗北」と報じた。

 また、保守党と並ぶ二大政党の野党・労働党も大幅に票数を減らし、得票数は強硬離脱派のブレグジット党を下回る四位に転落した。明確な離脱方針が打ち出せず、五月の欧州議会選に続き、自民党の後塵(こうじん)を拝する結果となった。

 ドッズ氏は勝利宣言で「下院での最初の仕事は、ジョンソン氏に、私たちの未来をもてあそぶのを止めさせ、合意なき離脱を阻止することだ」と述べた。

 ジョンソン氏はEU離脱について「合意なき離脱は望んでいない」としつつ、一貫して再交渉を拒否するEUを説得する具体策は示していない。七月三十一日、EU本部を訪れた英政府の交渉担当フロスト欧州顧問の報道官は「精力的にEUとの協定案を話し合うが、合意に達しない場合は当然、合意なしに離脱する」と明言。夏季休会が終わる九月、合意なき離脱に反対する複数の保守党議員の離党が取り沙汰されており、与党の過半数割れの可能性が高まっている。

 

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