東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

移民にヘイトクライムか 米テキサス銃乱射 民主党候補らトランプ氏批判

3日、米南部テキサス州エルパソの銃乱射事件後、家族や友人を捜して、再会のために利用されている学校施設に到着する人々=THE ELPASO TIMES提供(AP・共同)

写真

 【ニューヨーク=赤川肇】米南部テキサス州エルパソで三日に起きた銃乱射事件で、動機としてその可能性が指摘された移民に対する憎悪犯罪(ヘイトクライム)。野党民主党からは、トランプ大統領の排他主義的な言動がこうした憎悪犯罪を助長しているとの批判が相次いだ。

 このうち二〇二〇年大統領選に向けた党候補者指名争いの有力候補、サンダース上院議員は「私たちは一致団結し、トランプと同志が支持する危険で増大している憎悪を拒絶すべきだ」と声明で批判。エルパソが地元のオルーク元下院議員も「トランプ氏の人種差別主義は、私たちの感受性を攻撃するだけでなく、この国の特性を根底から変え、暴力につながる」と主張した。

 エルパソ一帯は、メキシコ国境から不法移民らが流入する国境警備の要衝の一つ。地元メディアによると、パトリック・クルシウス容疑者(21)のものとみられるインターネット上の犯行声明は、動機の一つに「ヒスパニック(中南米系)のテキサスへの侵略」を挙げていた。

 トランプ氏は大統領就任前からメキシコからの移民を「麻薬密売人」などと中傷。七月には、ソマリア出身のイルハン・オマル氏ら非白人の民主党女性下院議員四人に対し、自身の集会で「出て行けばいい」などと発言し、支持者らが「彼女を送り返せ」と連呼で応える一幕があったばかりだ。

 トランプ氏は三日夜、ツイッターに「私はこの国の皆と一緒に、きょうの憎むべき行為を非難する。罪のない人々を殺すことを正当化する理由はない」と投稿したが、憎悪犯罪には直接言及していない。

 米連邦捜査局(FBI)によると、トランプ氏が就任した二〇一七年に報告された憎悪犯罪は前年比17%増の七千百七十五件と三年連続で増加。中西部ペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグでは一八年十月、十一人が死亡する銃乱射事件があり、「ユダヤ人を殺す」などと半自動小銃を乱射した四十代の男が殺人罪などで起訴された。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報