東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

北、対米韓で「新たな道も」 演習批判 強硬路線回帰を示唆

 【北京=城内康伸】北朝鮮外務省報道官は六日、五日に始まった米韓合同軍事演習を非難する談話を発表し、これまでの対話路線とは異なる「新たな道を模索せざるを得なくなることもあり得る」と警告した。対話路線から強硬方針に転じる可能性をちらつかせ、米国から譲歩を引き出そうとの思惑とみられる。

 談話は「度重なる警告にもかかわらず、われわれを狙った合同軍事演習を繰り広げている」と指摘。関係改善をうたった、昨年六月の米朝共同声明や、南北首脳が署名した同年四月の板門店(パンムンジョム)宣言、同九月の平壌(ピョンヤン)共同宣言に対する「露骨な無視、公然たる違反だ」と批判した。

 その上で「対話相手を狙った模擬戦争が行われている時に、建設的な対話を期待することはできない。軍事的行為が続く限り、対話の動力は、さらに消えていくことになるだろう」と主張。現時点での非核化を巡る米朝協議の再開に、消極的な姿勢を示した形だ。

 さらに、米韓が演習を継続すれば「われわれも国家防衛に必要な威力ある物理的手段の開発、実験、配備をしなければならなくなる」と強調し、軍事力増強に拍車をかける可能性を示唆してけん制した。「再三の警告を軽んじるなら、(米韓が)疲れ果てるほど高い代価を支払わせるだろう」と付言し、演習が終わる二十日まで、さらなる軍事挑発に出る可能性は十分だ。

 ただ、「対話で問題を解決しようとするわれわれの立場には変わりがない」とも表明しており、硬軟を使い分けて米韓を揺さぶる。

 「新たな道」との表現は今年一月一日に、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が行った「新年の辞」で登場。「敵視政策」の解消に米国が応じない場合、核開発推進に回帰する可能性を念頭に置いた発言、との見方がある。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報