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【国際】

「トランプ氏、差別あおった」 銃乱射の2都市 大統領訪問に抗議のプラカード

7日、米中西部オハイオ州デートンで、銃規制を訴えるプラカードを掲げトランプ米大統領訪問に反対する市民ら=ロイター・共同

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 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は七日、銃の乱射事件が相次いだ南部エルパソなど二都市を訪問した。エルパソでの事件は中南米からの移民を標的にした憎悪犯罪(ヘイトクライム)とみられ、移民の流入を「侵略」と表現し敵視するような発言を繰り返してきたトランプ氏に、現地では「差別をあおった」と非難するデモが行われた。

 トランプ氏には、被害者に寄り添う姿勢を強調し、批判を和らげたいとの狙いがあったとみられるが、裏目に出た格好だ。三日から四日にかけ九人が死亡した中西部オハイオ州デートンと、二十二人が死亡した南部テキサス州エルパソをメラニア夫人とともに訪問。病院で負傷者や医療関係者と面会し、事件に対応した警察関係者らを称賛した。

 デートンの現場近くでは、トランプ氏に抗議する人たちが「歓迎しない」などと記したプラカードを掲げ、トランプ氏を支持するグループと口論となり、地元警察が両者の間に入る場面もあった。

 エルパソの抗議集会には数百人が参加し、トランプ氏がメキシコ国境から流入する移民を「侵略」と指摘し、殺人や麻薬などの犯罪を米国に持ち込んでいると主張してきたことなどを批判。近くの沿道には「トランプ氏の存在は、私たちの精神的な傷をより悪化させる」などと主張する紙を掲げる人たちが並んだ。

 訪問に先立ち、トランプ氏はホワイトハウスで記者団から「まだ不法移民は侵略だと思うか。あなたと容疑者は同じ言葉を使ったが、後悔しているか」と問われると「不法移民は国にとって恐ろしいことだ」などと語り、直接答えなかった。「発言が事件に影響したと思うか」との質問には「全く思わない。私の発言は人々を一つにするものだ」と釈明した。

 消極的と指摘されてきた銃規制に関しては「精神的に不安定な人や憎しみを持った人の手に銃を渡したくない」と語り、銃購入者の調査を厳格化する法案などに賛同する考えを示した。

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