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【国際】

レバノン紙、一面黒塗り 政治停滞に「目を覚ませ」

紙面を黒塗りにした8日付のデーリー・スター紙

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 【カイロ=奥田哲平】レバノンの英字紙「デーリー・スター」が八日付の新聞一面を黒塗りにして発行した。宗派対立で停滞する政治や、財政危機などに警鐘を鳴らす狙い。最終面で「手遅れになる前に目を覚ませ」と訴えた。

 デーリー・スターは一九五二年創刊の主要英字紙。八日付の一面は紙面に国名だけ書かれ、二面からも記事はなく、一ページごとに「政府の行き詰まり」「25%の失業率」「一千億ドルに迫る公的債務」「百五十万人以上の難民」「道端にあふれるごみ」などと見出しだけでレバノンが抱える問題を示した。

 ナディム・ラディキ編集局長は本紙に「記事を掲載しないのは難しい決断だった。だが、問題を放置すれば国が崩壊する危機にある。政治家だけではなく、国民にショックを与えなければ、と考えた」と語る。

 レバノンでは有力紙「アンナハル」も昨年十月、新内閣が発足しない政治低迷に対し、空白の紙面で抗議の意志を示した。

 多数の宗派が混在し、内戦が繰り広げられた歴史があるレバノンでは、昨年五月に総選挙が実施され、八カ月後の今年一月末にようやくハリリ首相の挙国一致内閣が発足。だが、六月末にガリブ国務相(難民担当)の車列が銃撃され、側近二人が死亡。背景には宗派対立が指摘され、十日に再開されるまで週次閣議さえ開けなくなっていた。

 

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