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【国際】

16歳少女 環境保護のヨット旅 トゥンベリさん、炭素ゼロで国連会議に出席へ

10日、ドイツ西部ケルン郊外で、石炭の一種、褐炭の炭鉱前に立つトゥンベリさん=ロイター・共同

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 【ロンドン=共同】一人の北欧の少女が今月、太陽光パネル付きのヨットに相乗りし、大西洋横断の旅に出発する。地球温暖化対策を訴える若者の世界的運動の火付け役となったスウェーデンのグレタ・トゥンベリさん(16)。環境に優しい旅をすることで環境問題への国際社会の意識を高めたい考えだ。温暖化対策強化を求め議会前で座り込みを実施してから約一年。少女は、温暖化危機を説くアイコン(象徴)的存在にまで成長した。

 「私たちの将来に関わる重要なことが国連会合で決まるようだ」。トゥンベリさんが初渡米の意向を表明したのは六月。米ニューヨークで九月に開催される国連の気候行動サミットと、南米チリ・サンティアゴでの十二月の国連気候変動枠組み条約第二十五回締約国会議(COP25)への招待を応諾したとツイッターに投稿した。今回の旅で、トゥンベリさんはカナダやメキシコも訪れる予定。

 だが飛行機を使わずにどうやってたどり着けるかという難題がたちはだかった。トゥンベリさんは温室効果ガス排出量の多い飛行機を利用しないと公言し、そのため活動が欧州に限られてきた。

 そこに手を差し伸べたのが、モナコのヨットクラブだった。クラブが所有するレース用の高速ヨットは、太陽光パネルと水中タービンで発電でき「炭素排出ゼロ」の航海を実現できるという。

 約二週間の航海を経て着く米国で、温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの脱退を表明したトランプ大統領と面会するかどうかが注目された。

 しかしAP通信によると、トゥンベリさんは「科学者たちの言葉に耳を貸さない人を、子どもが説得できるわけない」と指摘、面会は「時間の無駄だ」と一蹴した。

 出発前最後の母国での座り込みには同志約八十人が集結。自分が不在の間に母国で温暖化への危機意識が高まり、人々が「目覚めるよう願う」と地元紙に語った。

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