東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

仏大聖堂、溶け落ちた鉛除去へ

パリのノートルダム寺院前で14日、除染作業に伴う交通規制のために設置された柵=竹田佳彦撮影

写真

 【パリ=竹田佳彦】フランス・パリのノートルダム寺院(大聖堂)周辺で15日、4月に起きた火災で飛散した鉛の除去作業が本格化する。鉛中毒は神経や消化器系の障害を引き起こすとされ、修復作業も一時中断。23日まで火災時に風下だった寺院西側の広場や道を中心に作業する。

 13日朝、市警察は寺院周辺の道路を封鎖して作業の準備を始めた。対象区域は約1万平方メートル。水を噴射して洗浄するほか、吸着剤で鉛を除去する。

 仏メディアによると寺院の屋根や尖塔(せんとう)には鉛約400トンが使われ、火災で溶け落ちたほか、粉じんが飛散した。保健当局は火災直後から「恒常的に吸わなければ健康被害はない」と表明したが、環境団体は「重大な被害を起こす恐れがある」と主張。7月末には当局の対応が不十分として、被疑者不詳のまま告訴状を捜査当局に提出した。

 仏調査報道機関メディアパルトも周辺で基準の最大800倍の鉛が検出されていたと報じ、修復作業員らを危険にさらしていると批判した。

 高まる懸念を受けて、パリ首都圏は7月25日、実態調査や再建にあたる作業員の安全を確保するため作業を一時中断すると表明した。

 市も今月に入り、小学校などで除染を始めた。保健当局によると、周辺の子ども18人から通常より高い血中濃度の鉛を検出している。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報