東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 国際 > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【国際】

文氏「日本は対話を」 光復節演説 慰安婦問題は触れず

15日、韓国の天安で開かれた「光復節」式典で演説する文在寅大統領=共同

写真

 【ソウル=中村彰宏】韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は十五日、日本の統治から解放された「光復節」の記念式典で演説した。輸出管理強化を巡り日韓の対立が深まる中、「自国が優位にいる部分を武器にすれば、自由貿易秩序が壊れる」と日本の措置を暗に批判。「今からでも日本が対話と協力の道に出てくれば、私たちは喜んで手を取るつもりだ」と対立解消に向けた協議に応じるよう求めた。

 歴史問題に関しては「日本が隣国に不幸をもたらした過去を省察する中で、東アジアの平和と繁栄に一緒に導いていくことを願う」と述べるにとどめ、慰安婦や元徴用工訴訟の問題には触れなかった。

 輸出管理強化について「先に成長した国が、後を追って成長する国のはしごを外してはいけない」とも表現したが直接の非難は避け、「日本の不当な輸出規制に対し、われわれは経済強国を目指す道を一歩一歩、歩んでいく」と語った。

 北朝鮮の非核化に向けては「任期内に非核化と平和体制を確固なものにすることを誓う」との決意を表明。北朝鮮がミサイル発射など武力挑発を繰り返す中、「対話の姿勢が揺らいでいないのは、韓国政府が進めてきた朝鮮半島平和プロセスの大きな成果だ」と強調。再開を模索する米朝の実務協議が「非核化と平和構築のための最も重大なヤマになる」とし、「南北と米国全てが早期開催に集中する時だ」と呼び掛けた。

 また、南北共催を目指す二〇三二年夏季五輪に意欲を示し、「四五年の光復節百周年には統一して一つになった国を世界に示せるよう、そのために基盤をしっかり固めると約束する」と宣言。南北協力による経済発展を念頭に「平和と統一へ向かう道が、日本を追い越す道だ」と強調した。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報