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【国際】

対日批判抑え対話意欲 文大統領、光復節演説

 【ソウル=境田未緒】韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は十五日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の政府式典で演説し、「日本が対話と協力の道に進むなら、われわれは喜んで手を取る」と述べた。日韓両政府による輸出規制強化の応酬で両国関係が悪化する中、日本批判のトーンを抑え、対話を通じた事態の打開を呼び掛けた。

 演説は経済政策に多くが割かれ、歴史問題では「日本が隣国に不幸をもたらした過去を省察する中で、東アジアの平和と繁栄を共に導いていくことを願う」などと述べるにとどめた。元徴用工や慰安婦問題には直接言及しない一方、問題解決に向けた対応にも触れなかった。

 輸出規制問題では「自国が優位な部門を武器にすれば、平和な自由貿易秩序が壊れるほかない」と述べ、日本の措置が韓国経済の成長を妨げるものだと指摘。さらに、北朝鮮との平和構築と統一が日本も追い越す韓国経済成長の近道だと強調した。

 文政権は、福祉や外交で一定の評価があり、50%近い支持率を維持するものの、経済政策では批判が多い。光復節の演説で異例ともいえる形で経済分野に力点を置き、日本への批判を抑制して対話の意欲を示したのは、来春に総選挙を控え、国民に安心感を与える狙いもあるとみられる。

 南北関係では、北朝鮮が最近、短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返していることを「憂慮される行動」としつつ、対話の雰囲気は揺らいでいないと強調。米朝の実務協議の開催を模索する動きがあるとして「朝鮮半島の非核化と平和構築に向けたプロセスで最も大きなヤマ場となる」と早期開催を呼び掛けた。

 記念式典は、韓国中部の天安にある独立記念館で催された。

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