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【国際】

香港「170万人」抗議デモ 警察不許可 11週目収束見えず

18日、香港の政府本部庁舎に向けてレーザーを照射するデモ隊=共同

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 【香港=浅井正智】香港から犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する民主派団体主催の集会が十八日、香港島中心部で行われ、改正案の完全撤回や抗議運動に実力を行使した警察の責任を追及した。

 デモ行進は警察によって不許可とされ集会だけが認められたが、おびただしい数の市民が集会場所に押し寄せ、あふれ出した人々がデモ行進をする事態に発展した。集会とデモ行進の参加者は主催者発表で計約百七十万人となった。

 大規模デモによる抗議活動は十一週目に突入したが収束の気配は一向に見えてこない。中学教師の男性(40)は「政府が市民の要求を拒絶し続けている限り、運動を続ける」と政府を強く批判した。

 中高校生が九月から計画している週一回の授業ボイコットも「支持する」という。「今の状況が子供たちにボイコットを選択させている」というのが理由だ。

 香港に隣接する中国広東省深センでは、武装警察が集結。中国政府は香港への介入をちらつかせ、抗議活動をけん制している。就職活動中の男性(22)は「いつもの共産党の脅し。本当に介入すれば、中国自身も影響を受ける。怖くなどない」と断言した。

 抗議活動の長期化に伴い、過激化が一般市民の反発を買い、国際的な信用低下を招いているとも指摘される。香港国際空港の占拠による一時まひはその例で、民主派の林卓廷(りんたくてい)立法会(議会)議員(42)は「市民に理解を得られる活動方法を考えなければ」と指摘する。

 この日、集会を主催した民主派団体は「警察の指示を守ろう」と再三呼び掛けたが、参加者が多すぎたため、なし崩し的に大規模デモが起こることになった。警察当局は平和的な行進を黙認する姿勢を示す一方、鎮圧用の放水車二台を待機させ衝突に備えた。

 

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