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【国際】

原発問題で日本けん制 韓国、福島処理水の説明要求

 【ソウル=境田未緒】韓国外務省の権世重(クォンセジュン)気候環境科学外交局長は十九日、在韓国日本大使館の西永知史公使を呼び出し、東京電力福島第一原発の放射性物質を含んだ処理水の扱いについて説明を求めた。海洋放出計画が取り沙汰されていることについて日本政府の「公式的な回答」を要請。輸出規制強化への対抗措置の可能性があり、汚染処理水の影響を国際問題化して日本をけん制する狙いがあるとみられる。

 韓国外務省によると、権氏は西永氏に汚染処理水の海洋放出について国際環境団体も指摘しているとして「海洋でつながる国家すべてに及ぼす影響を非常に厳しく認識している」と表明、事実関係の確認を求めた。西永氏は、処理水に関連する情報を韓国政府や国際社会に誠実に説明していくとの日本政府の立場を説明したという。

 韓国では放射性物質による健康被害への懸念が強く、東京五輪・パラリンピックで選手に提供される食事を問題視したり日本の輸出規制強化への反発も絡んで大会ボイコットの主張も出たりしている。韓国環境省は八月、火力発電所から出る「石炭灰」や廃プラスチックなどのリサイクル用廃棄物を日本などから輸入する際、放射性物質の検査を強化すると発表している。

 韓国政府は世論を背景に今後も、日本政府による輸出規制強化の撤回に向けた圧力として放射性物質問題を取り上げていくとみられる。

 

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