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【国際】

ロシア、放射線観測施設で障害 ミサイル爆発後、隠蔽か

 【ウィーン、ニューヨーク=共同】ロシア北部の海軍実験場で八日起きたミサイル爆発事故を巡り、包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会は十九日、爆発事故後間もなく、ロシア国内の放射性物質の観測を行う二つの施設で通信障害が発生したことを明らかにした。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版によると、さらに二つの観測施設で通信障害が起きているという。

 観測施設は、核爆発実験を禁止するCTBTに基づき設置された国際監視網の一部で、専門家の間でロシアが情報を隠蔽(いんぺい)しようとしているとの見方が拡大。爆発事故は原子力推進式ミサイルとの関連が指摘されており、ロシアは信頼できないとしてCTBT批准に反対する声が米国内で強まる事態も懸念される。

 CTBT機構準備委員会のゼルボ事務局長によると、事故の二日後から現場に最も近い二カ所で大気中の観測施設のデータがウィーンの本部に送信されなくなった。

 同委員会の問い合わせにロシア側は通信障害が起きたと説明したが、十三日からさらに二カ所のデータも届かなくなった。ロシア政府は事故に関する情報を十分開示していない。

 ロシアはCTBTを批准し、米国は署名したが未批准。CTBTは未発効だが、核爆発で拡散する放射性物質や希ガスなどのほか、地震波を測定してオンラインで集約する国際監視制度が始まっている。

 米国防情報局(DIA)幹部は五月、ロシアがCTBTの規定に反して秘密裏に低出力の核実験を行っている可能性があると指摘。ロシアは否定し、米国はCTBTへの署名撤回の口実を探していると反論するなど対立が深まっている。

 

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